いよいよ明日(8/1)から「蟻の兵隊」の全国ツアーがはじまる。トップバッターの長野ロキシーでの上映が信濃毎日新聞に紹介されるなど(写真左)、メディアへの露出も増えてきた。
全国各地のミニシアターは映画の復活をかけて本当にがんばっている。劇場が独自に番組を編成する特性を活かし、終戦75年のこの夏は多くのミニシアターが映画で戦争を問う特集を組んだ。長野ロキシーと新潟シネ・ウインドは「蟻の兵隊」と「野火」を併映し、神戸元町映画館は、8月の第1週が「東京裁判」、2週目が「蟻の兵隊」、3週目が「ゆきゆきて、神軍」と、ゾクゾクするようなラインナップだ。(写真右上)。そうそう、元町映画館はコロナでバイトの機会が減った大学生のために、学生の入場料を年内は500円にする。
感染防止にも万全の注意が払われている。入場者数を制限したり、マスクの着用やアルコール消毒を徹底したり、東京のポレポレ東中野はロビーでの混雑を避けるため公開3日前からのWeb予約制を取り入れた。
僕もこのツアーに備えて徹底した体調管理を行ってきた。外での飲食はこの3カ月してないし、そもそも大学の授業がオンラインになったため朝夕のウォーキング以外はほとんど外出していない。
8月からは週末ごとに旅に出るが、それも最長で2泊にとどめ(9月の沖縄は除く)、トークの際にもマスクをつけるなど念には念を入れて感染防止に努める。
僕は映画から多くを学び、映画に育てられた。この夏「蟻の兵隊」が少しでもミニシアターの力になれるなら、こんなにうれしいことはない。
池谷薫Facebook
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